【日本の歴史はオモシロイ!①】日本の始まりから室町時代までを見てみよう!

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2020.6.30最終更新
外国人のための日本情報
どの国にも興味深い歴史があります。日本の歴史も同じく、知れば知るほどオモシロイ!昔の日本人と聞いて、何をイメージしますか?お侍さんでしょうか。その通り、日本ではお侍さんの時代が長く続きました。この章では日本の始まりから、1573年までの歴史を見ていきましょう。

1、日本の始まり~弥生時代

1-1、日本のはじまりと日本の歴史

日本という国はいつ生まれたのでしょうか。
日本の書物では明確に記されたものはありませんが、中国の後漢(25~220年)の歴史を記した『後漢書(ごかんじょ)』に日本を「倭」と呼んでいたという記載があります。

日本の歴史の事を日本史と呼び、日本では小学校では「社会」で、中学では「社会(地理歴史・公民)」、高校では「日本史」という授業で学んでいきます。

日本の歴史では、各時代で呼び方が変わります。「旧石器時代」「縄文時代」「弥生時代」「古墳時代」「飛鳥時代」「奈良時代」「平安時代」「鎌倉時代」「南北朝時代」「室町時代(戦国時代)」「安土桃山時代」「江戸時代」「明治時代」「大正」「昭和」「平成」「令和」となっています。
江戸時代までは、統治する人が変わると、呼び名が変わっていました。
明治時代以降は天皇陛下が変わられると呼び名が変わっています。
2020年5月1日から「令和」となりました。日本では西暦以外にも、和暦を使います。
今年は2020年であると同時に、和暦令和2年でもあります。生年月日を記載する際に、和暦の「M、T、S、H、R」とそれぞれの年号の頭文字が使われています。
日本在住外国人の方は、最初は使い慣れず苦労した、という経験をした人も多いのではないでしょうか。

1-2、旧石器時代・縄文時代・弥生時代

「旧石器時代」

約数十万年前~約1万年前と言われています。
人々は石器(打製石器)や動物の骨や角を用いて作られた骨角器を使い、狩猟や採集活動を行っていました。
定住はせずに、テントのような住居で食料を求めて移動を行いながら生活をしていた時代です。

 

「縄文時代」

約1万年前~約2500年前と言われています。
縄文時代では、生活も進化し、旧石器時代との違いは、土器と弓矢の発明、定住化と竪穴式住居の普及、ごみ捨て場でもあり、同時に神聖な場所でもある貝塚の形成などが挙げられます。
貝塚は当時の生活が伺える貴重な資料です。
東京では、大森駅近くにある大森貝塚遺跡庭園で、貝塚について学習できるようになっています。

 

「弥生時代」

紀元前5世紀半ば頃~3世紀半ば頃と言われています。
採集経済の縄文時代の後、水稲農耕を主とした生産経済の時代のことを言います。
今まで、自然に存在しているものを取って食べたりしていたのが、自分たちでお米や野菜などを作り始めるようになったのです。また、土器や住居なども大きく進化していきました。

2、古墳時代~平安時代

2-1、古墳時代・飛鳥時代

「古墳時代」

3世紀半ば頃~7世紀半ば頃と言われています。
古墳が盛んに造られた時代を意味します。古墳とは土を高く盛り上げた墳丘をもつお墓のことです。
当時の階層の高い人のお墓で、全国で大小併せて20万基もあります。
形もいろいろあります。有名なものは前方後円墳でしょう。
日本最大の仁徳天皇陵古墳は、世界最大級の前方後円墳で、観光名所としても有名です。
大きな古墳は主に大阪・奈良に多く存在し、そのころの権力者が多く大阪・奈良にいたことが分かります。

 

「飛鳥時代」

期間はいくつか説がありますが、一説に、6世紀頃~710年の120年余りを指します。
飛鳥は現在の奈良県を含む辺りを指します。
飛鳥時代では聖徳太子という人が摂政という役割で活躍した時代です。
聖徳太子の有名な話ですが、耳にまつわる伝説がいくつもあり、その中の1つに、「耳がとても良くて何人もの話を一気に聞き分けられた」という話があります。
聖徳太子はまた、「銀行券の顔」として日本のお札にもっとも多く登場した人物です。なんとその回数7回です。

2-2、奈良時代・平安時代

「奈良時代」

710年~794年です。
奈良時代の始まりを「なんと(710)立派な平城京」と子供は覚えたりするものです。
平城京に都が置かれた710年から奈良時代がはじまります。
平城京は現在の奈良県奈良市の西部の一部に位置します。
唐(中国)や朝鮮との交流が活発に行われており、奈良に置かれた都・平城京はシルクロードの終着点であり、当時から“国際都市”の様相を呈していました。
奈良市にある東大寺正倉院は奈良時代の有名な文化財で、多くの観光客が訪れます。

 

「平安時代」

794年~1185年です。
平安時代の始まりの覚え方で有名なものは「鳴くよ(794)ウグイス平安京」です。
平安京(京都・現京都府京都市)に都を移してから鎌倉幕府が成立するまでの約390年間を呼びます。
約400年も続く安定した時代との見方もあります。
この時代には平安貴族と呼ばれる位の高い人達が歌や書など多くの文化を残しました。
女性が着る「十二単(じゅうにひとえ)」という何層にも重ねられたきれいな着物を写真や絵などで見たことがある人も多いのではないでしょうか。京都には平安時代の文化財が多く残っています。

3、鎌倉時代~戦国時代

3-1、鎌倉時代・南北朝時代

「鎌倉時代」

約1185年~1333年です。
幕府が鎌倉(現神奈川県鎌倉市)に置かれていた時代です。幕府とは武家時代に、将軍が政務を執った所を言います。
武家時代とはつまり、「侍」や「武士」の一族が国を統治している時代を言います。(厳密には「侍」と「武士」は異なります。)
鎌倉時代では源氏や北条氏という一族が有名です。
日本の有名な観光地の1つである鎌倉には国指定史跡である鶴岡八幡宮境内、建長寺境内・円覚寺境内等の鎌倉五山をはじめとする鎌倉時代を学ぶことができる多くの文化財があります。

 

「南北朝時代」

1333年~1392年です。
北と南に天皇家が分かれていた時代です。広い意味で室町時代とするという説もあります。
南北が統一されることで、室町時代が始まります。

3-2、室町時代・戦国時代

「室町時代」

1336年~1467年です。
室町時代では、また都を現在の京都に移します。南北朝を再度統一しました。
室町時代で有名なのは足利氏です。
室町時代の有名な文化財といえば、金閣寺・銀閣寺です。京都旅行にいったことがある人は見たことがあるでしょう。それらを北山文化と呼びます。

 

「戦国時代」

1467年~1574年です。
室町幕府の力が弱くなっていき、応仁の乱後、大名が入り乱れて争う戦国時代になりました。
世の中が不安定になることで、より一層、足利氏の権力は落ちていき、それぞれの地域の戦国大名と呼ばれる権力者が強くなっていきます。

日本では、天皇と幕府、という2大構造が長く続きます。そして日本は、武士の時代となったのでした。どのようにして日本は変わっていくのでしょうか。次の章もお楽しみに!