【GDPランキング3位】「日本の経済」を知ろう!

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2020.6.30最終更新
外国人のための日本情報
日本の「おもてなし」のサービスや、「ものづくり」技術に魅力を感じ、そして習得するために来日する外国の方も多いのではないでしょうか。日本人と働いてみるとその真面目さも体感できると思います。日本は戦後に大きく復興して発展してきました。日本の経済を支えるものとは何か。一緒に見ていきましょう。

1、日本のお金

日本のお金の単位は「円」です。今はおおよそ1ドル110円前後です。
紙幣と硬貨があり、種類は紙幣が、1000円、2000円、5000円、10000円とあります。
2000円札は現在ではあまり見かけられないかもしれません。
硬貨は1円玉、5円玉、10円玉、50円玉、100円玉、500円玉、があります。

2、日本のGDPと経済成長率

GDPとは国内総生産のことで、一定期間内に国内で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値のことです。
GDPは国の経済力の目安としてよく用いられ、日本の名目GDP(2018年)は554兆円で、米国(20.58兆ドル)、中国(13.89兆ドル)に次ぐ世界第3位の経済規模となっています。
このGDPが前年同期や前期と比べてどのくらい増減したのかを見ることで、国内の景気変動や経済成長を図ることができ、それを経済成長率といいます。

日本の経済成長率は、リーマンショック後ここ10年は、殆ど一定で0%から2%の間を推移しています。
前年度より低いことをマイナス成長率と呼びますが、マイナスであったのは、2011年の0.1%だけです。
しかし、2020年はコロナウィルスにより様々な産業が大打撃を受けているので、マイナス成長が予想されています。

3、日本の高度経済成長

日本では、ある程度経済が安定し、多くの人の収入も安定してきているため、現在では大きな経済成長率はありません。
それでも毎年マイナスにならず、プラスになっている点は評価の点です。
そんな経済成長率が大幅にアップしていた時期がありました。それが高度経済成長期と呼ばれる時期です。
高度経済成長とは、1955~73年にかけて,年平均10%以上の経済成長をとげた時期のことを指します。
戦後の日本が復興を目指し、成長を遂げていったのでした。生活水準が上がり、そして便利な暮らしを出来る人も増えました。サラリーマンという一般企業に勤める人も増えました。
同時に、今まで日本の主要産業であった、第一次産業(農業・林業・水産業)に従事する人口は大きく減りました。

 

4、日本の主要産業

日本の産業区分は3つあります。第一次産業(農業・林業・水産業)第二次産業(鉱工業・製造業・建設業など)第三次産業(サービス業・小売業など、その他)。
戦前の日本を支えた産業は第一次産業です。1920年にはおよそ半数は第一次産業で働いていました。
工業化が進み、それでも第一次産業の1955年の割合は21%と高かったです。
高度経済成長で急速に工業化となり、1970年には主な産業は第二次産業となりました。
高度経済成長後は、サービス化が進み、サービス業などの第三次産業がぐんぐん成長していき、現在では産業構成のうちの約70%近くが、第三次産業となっています。

では、業種別に見るとどのようになっているのでしょうか。やはりサービス業が一番多いのでしょうか。
総合したサービス業と製造業が大きな割合を占めています。
第三次産業が主になっているといえども日本では製造業が大きな力となっているのです。
また、就業者別に見ると製造業は一番です。
にほんの「ものづくり」の知名度はここから来ているのかもしれません。

5、日本の雇用

日本の失業率は約2~3%と世界的に見ても、かなり安定しています。
日本では、学校を卒業すると、「新卒」と言って一斉に就職活動を始め、一斉に4月から新入社員が働き始めます。
希望の会社に入社することはもちろん難しいですが、不景気の時を除けば、どこも就職先がない、ということはあまりありません。どこかしらには就職できる、という状況が他の国に比べるとあるかもしれません。
また、日本では、正社員という正規雇用に加え、アルバイトやパートといった働き方も多様で働き口も多くあります。例えば学生の飲食店やコンビニでのアルバイトなど。ほとんどの学生はアルバイトを経験し、また、どこもアルバイト先がない、という状況はあまりありません。
ですから、外国人留学生にとっても、在学中にアルバイトをする人がほとんどではないでしょうか。
また、同じ働き方ですが、子育てをしながら、家事をしながら、短時間で働く方々をパートと呼ぶことがあります。
そして、シルバー人材、といって高齢者の方も、積極的に働いています。
そのように、日本では、各国に比べて、仕事探しは恵まれていると言えるでしょう。

6、日本と貿易

日本の経済は日本のことだけではもちろん語りきれませんん。
諸外国との貿易によっても成り立っているので、とても重要です。
なぜなら、日本はアメリカ、中国、ドイツに次ぐ世界第4位の「貿易大国」だからです。
日本は資源が少ないため、原油などの燃料資源や工業原料などの大部分を海外から輸入しています。
そしてそれを加工・製品化して輸出する加工貿易を得意としています。日本はずっと貿易収支が黒字の国でした。2010年まで過去30年間ずっと黒字です。つまり輸出額が輸入額より上回っていました。しかしここ最近では貿易赤字になる年もあります。

日本の輸出の主力品目は、自動車、半導体等電子部品、自動車の部分品、鉄鋼、原動機です。特に自動車関連の輸出が非常に多くなっています。日本車が多く流通している国もあるのではないでしょうか。
輸出入の相手国は、アメリカ、中国をはじめとするアジアの国々となっています。